生産の現場から

vol12. ヒラマサ人工種苗の生産

2022.08.03

ヒラマサの人工種苗生産を紹介します。

近畿大学では昭和47年(1972年)に世界で初めて人工ふ化・種苗生産に成功しました。

5月ごろに水産養殖種苗センターの採卵拠点である大島事業場で採卵し、他の事業場と連携して稚魚が約10㎝前後まで成長する7月下旬~8月上旬まで陸上施設で飼育します。

Snapshot(30)2.jpg

Snapshot(29).jpg

沖出しはせずに陸上飼育のまま、株式会社アーマリン近大を通じて四国や九州方面の養殖業者のもとに出荷しています。

ヒラマサ養殖は現在もクロマグロやブリ、カンパチと同様に天然種苗に依存する割合が高いですが、良質な完全養殖種苗を普及し、天然資源に依存しない養殖に貢献していきます。