生産の現場から
vol16.親魚担当者の業務
2023.04.27
種苗生産は卵を採るところからスタートします。そのために親魚の管理が重要な仕事の一つです。
今回はそんな親魚担当者の日々の仕事をご紹介します。
他の担当ももちろんですが、親魚担当者も出勤したらまず魚の健康状態を観察することから一日がスタートします。
親魚の観察を終えると、採卵状況や水質の確認を行います。
こちらは水質測定の様子です。主に水温やDO(溶存酸素量)を管理しています。
生産計画に基づいた卵の収容スケジュールに合わせて親魚を成熟させることが大切で、
狙った時期に卵が得られるよう管理しています。
親魚への給餌の様子です。
催熟のタイミングに合わせて給餌量や給餌内容をコントロールしています。
こちらは卵の観察の様子です。
産卵が確認できたら採卵し、卵を計数したうえで顕微鏡などで卵の状態を確認します。
春はマダイ、ヒラマサ、ブリ類、イシダイなどの種苗を生産し、一年でも最も忙しい時期の一つ。
計画した時期に質の良い卵を多く採れるよう、事業場の枠を超えたチームで連携して細心の注意を払いながら生産に取り組んでいます。