生産の現場から
vol.30 大阪・関西万博で飼育魚展示
2025.04.11
4月13日(日)に開幕する大阪・関西万博には近畿大学が、サントリーホールディングスと連携して養殖魚専門料理店「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所 大阪・関西万博 ウォータープラザ店」を出店します。
店舗では、「近大マグロ」など近畿大学と株式会社アーマリン近大が連携して成魚まで養成した「近大卒の魚」を提供し、水産養殖種苗センターと近畿大学水産研究所が連携して飼育魚を水槽に展示します。
マダイ稚魚 ふ化日2025月2月6日 約4.2cm ※サイズはいずれも3月末現在の平均値です
シマアジ稚魚 2024年12月22日ふ化 約5.0cm
クエ稚魚 2024年6月16日ふ化 約15.8cm
タマカイ稚魚 2024年7月21日ふ化 約20.6cm
水産研究所奄美実験場で初めて生産(国内2例目)に成功した飼育群です。
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種とされている魚種であり、引き続き、完全養殖技術の確立を目指して研究に取り組んでいます。
クエタマ稚魚 2024年7月6日ふ化 約18.4cm
このほか、水産研究所からニホンウナギの成魚を展示します。
近畿大学では2023年にニホンウナギの完全養殖に大学として初めて成功しました。
今回展示するのは天然由来の個体から、近畿大学水産研究所で採卵して育てたもので、いずれも2023年生まれ。
この成魚を親魚として採卵・飼育すると完全養殖となります。