生産の現場から

vol.38 親魚・採卵グループ(お仕事紹介)

2026.05.01

水産養殖種苗センターの主力事業は養殖用種苗(稚魚)の生産です。この役割を担っているのが種苗事業部で、飼育工程ごとにグループに分かれて、毎日魚たちと向き合っています。今回から数回に分けて、卵を採り、ふ化して成長過程ごとに分担しているそれぞれのグループの仕事をご紹介していきます。

まず卵を採るところから。その最初の大切な工程を支えているのが「親魚・採卵グループ」です。養殖事業者さんが稚魚を必要とする時期に合わせて、水温や日照時間をコントロールしながら成熟を促し、狙ったタイミングで卵が得られるよう管理しています。

担当者が出勤してまず行うのは、親魚たちの健康チェック。魚の様子をしっかり観察するところから、一日が始まります。魚の様子を確認した後は、採卵状況や水質をチェックします。

こちらは、マダイの親魚が産卵する様子を撮影した貴重な写真です。

産卵行動.png

こちらが、実際に採取した卵です。

採卵2.png

回収した卵を計数し、顕微鏡で状態を細かく確認します。このデータは関係部署にとっても重要な情報なので、確認後すぐに速報として共有します。

卵計数.png

卵観察1.png

卵観察2.png

こちらは、親魚への給餌の様子です。

親魚給餌.png

実は、この餌やりもとても重要。量や餌の内容を調整しながら、「しっかり産める体づくり」を進めています。

最終確認を終えた卵は、次の工程を担当する初期飼育グループへ引き継がれます。 ここまでが「親魚・採卵グループ」の仕事です。命のバトンをつないでいくために、各グループが密に連携しながら種苗生産を支えています。

次回は初期飼育グループのお仕事紹介です。