生産の現場から

vol13. クエタマ人工種苗の生産

2022.10.25

vol.5でクエの人工種苗生産についてご紹介しましたが、今回はそのクエと、成長の良い南方系のハタ科魚類であるタマカイとを交配させた交雑魚「クエタマ」の種苗生産をご紹介します。

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養殖魚の生産効率を高めるためには、より良い養殖特性を持つ品種の改良や作出が必要です。

クエは、非常に美味な魚ですが成長が遅いという難点があり、出荷まで長期間の飼育を要します。

近畿大学では温暖な鹿児島県奄美大島の海域でクエを養成するなどして成長速度の遅さを補っています。

2011年、このクエの成長改善を目的としてタマカイとの交雑魚の作出に成功。

クエよりも成長がよく、食味も身質も良好で高い評価を受けています。

株式会社アーマリン近大では今期から、「近大クエタマ鍋セット」を販売します。

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