生産の現場から
vol21.トラフグ稚魚の歯切り
2024.02.22
当センターでは、養殖用としてトラフグの稚魚を年2回生産しています。
(以前の記事をご参照ください)
トラフグは非常に鋭い歯を持っており、お互いに噛み合いをするため、放っておくと他の個体のヒレを噛んでしまいます。噛まれると養殖用種苗としての評価が下がることはもとより、噛まれた箇所から病気に感染してしまいます。
そのため、私たちは1尾ずつ手にとって爪を切る要領でニッパで歯を切ります。
歯切り作業の様子です。
当センターでは、下あごの歯の尖った部分のみを切除します。
暫くするとまた伸びてくるので、再度切らなくてはいけないこともあります。
このロットは昨年12月に1度目の切除を行った群です。
こうして、傷が付かないよう丁寧に育て、全長10cm程度で養殖業者に出荷されていきます。